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≪ Islamic Gardens ≫

イスラム様式の庭園

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地球温暖化で照り付ける太陽の下、私達が思いを馳せる庭があります。イスラムの庭園です。 あまり知られていないスタイルですが、精神性が高く、その穏やかさは禅の庭にも通じるものがあると感じます。 是非たくさんの方々に知って頂きたいスタイルです。

まず、一番素敵だと思う特徴は、建物やテラスのような回廊が取り囲む中庭として
造られており、その中央に位置する水の存在です。 またこれらはチャハルバーグと呼ばれる4分割庭園の構成を成していることが多く、木陰の存在も重要視されます。
  こういった様式は、埃っぽく強い日差しのアラブ諸国に於いて生まれたものであり、外界をシャットアウトし、居心地よく過ごす事は生活の知恵でもあり、灌漑用水としての使い勝手を考え4分割が理想的だという実用面と、またそれ以上に、その洗練された空間構成は大変スピリチュアルなものと感じます。

形状としては整形式になるわけですが、ルネッサンス期のヨーロッパなどのように外に向けて誇示するような性質ではなく、内向きで、緊張を取り除き、人を観想へと導く空間と
なっています。 庭を精神とすると、建物が肉体であり、ポーチ(ターラール)は物質と精神の移行空間という考え方に基づいているようです。
 
建物は、ひさしを伸ばしたテラス部分を伴い、これは中庭を囲うように造られ、よく椅子やテーブルなどが置かれます。 暖かい日には外気を楽しみながらくつろいだり、親しい人とおしゃべりをして過ごすのには最適な場所です。

4分割された庭園は、均等な整形式庭園の形状をしており、中心に水場が設けられ、その上
部は空へと開口されています。 
この水場は、おだやかなバブル状の噴水を伴い、均整のとれた形状をしています。 水が溢れ落ち、もう一段下のところで、再度こぼれた水を受けるようになっているものが多く、その為水音は静かで、大変癒し効果の高く、また
囲われている為安心感もあります。

  植栽に関しては、イスラム様式の庭園では柑橘系など実のなる常緑樹を好んで使います。
日本でも耐暑性があり乾燥に強く、また耐寒性も備える植物を選ぶことで涼しい木陰をつくれるだけでなく、庭の骨格をよりしっかりと美しく表現できます。
 
イスラム様式の庭園とその建築様式を知るにつれ、その芸術性の高さは申し分なく、工夫をすることで、高齢者施設の庭園としも最適だと考えます。

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